矯正治療

矯正治療の症例

不正咬合の治療 24歳女性

正面 治療前
正面 治療後
右側 治療前
右側 治療後
左側 治療前
左側 治療後
主訴歯並びを治したい
治療内容矯正治療・詰め物やりかえ
治療期間2年

女性の患者様の矯正治療症例です。
上顎が小さく、歯列全体に咬み合わせが反対でしたが、治療後は上の前歯がきれいに見えるようになりました。

不正咬合の治療 T.K.様

正面 治療前
正面 治療後
右側 治療前
右側 治療後
左側 治療前
左側 治療後

不正咬合の治療 27歳女性

正面 治療前
正面 治療後
上顎 治療前
上顎 治療後
下顎 治療前
下顎 治療後

小児矯正 上顎前歯の突出の治療

上顎 治療前
(8歳8ヶ月)
上顎 ビムラー使用開始
(9歳9ヶ月)
上顎 治療後
(10歳1ヶ月)
正面 治療前
(8歳8ヶ月)
正面 ビムラー使用開始
(9歳9ヶ月)
正面 治療後
(10歳1ヶ月)
下顎 ビムラー使用開始
(9歳9ヶ月)
下顎 治療後
(10歳1ヶ月)
主訴歯並びを治したい
治療内容小児矯正
治療期間1年5ヶ月
小児矯正の症例です。
上顎側方拡大プレートを8ヶ月使用(5ヶ月拡大)後、平成19年9月よりビムラーを使用し、治療を行いました。

不正咬合の治療 14歳男性(終了時18歳)

正面 治療前
正面 治療後
上顎 治療前
上顎 治療後
下顎 治療前
下顎 治療後

矯正治療について

歯列矯正が最も盛んな国アメリカでは、歯並びの悪い事は社会悪であり、貧困の代表とみなされます。
そしてなんと、約75%の子どもが歯列矯正をしています。(なお、アメリカでは一般歯科開業医の半数で矯正が盛んに行われているそうです。)

転じて日本では、大学を中心とした矯正のやり方が古く、流派も30以上にも分かれ、うまく体系化されていない状態です。
また、昨今の日本では、食生活の変化から顎の発育が悪くなり、不正咬合になる子どもが多くなってきています。

自分の歯で一生噛めるようにするためには、虫歯や歯槽膿漏にならないように、日頃の歯磨きの励行や定期的な歯科検診が必要となります。
しかし、不正咬合は食べ物をよく噛めないばかりか、歯磨きの難しさから磨き残しが出てしまいやすく、虫歯や歯槽膿漏になるリスクも増えます。
また、心理的にもコンプレックスをもちやすく、心身の発育に悪い影響を及ぼしてしまいます。

矯正治療を行うことで歯並びを美しく整え、虫歯や歯槽膿漏になるリスクを減らして、心身ともに健康になっていただきたいと思います。

不正咬合(悪い歯ならび)が心身に与える影響

  • 歯磨きが上手にできないため、虫歯や歯槽膿漏になりやすい
  • 歯の噛み合わせが合致していない場合が多く、食べ物を上手く噛むことができない
  • 発音が悪くなり、上手に喋ることができない
  • 全身のバランス(姿勢)が悪くなり、頭痛が起きたりや日々の運動などに影響がある
  • 歯並びが悪いことに心理的ストレスを感じる場合がある
  • 見た目が悪いということだけではなく、日々の生活から健康に悪影響を及ぼす可能性がある

❖ 不正咬合の種類

叢生

(八重歯・乱杭歯)

歯の生える場所が足りないため、凸凹に生えたり、重なり合って生えている状態

開咬

(前歯で噛めない)

奥歯を噛み合せても、上下の前歯が噛み合わない状態

上顎前突

(出っ歯)

上の前歯が下の前歯より4ミリ以上前方に噛んでいる状態

下顎前突

(受け口・反対咬合)

噛み合せた時、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態

小児矯正について

子どもの矯正治療とは、ただ歯を動かすだけではありません。
顎の成長の途中である子どもの頃から矯正を始めることで、顎の成長をうまくコントロールする事が可能になり、キレイに仕上がる・抜歯する可能性が低くなるなどのメリットがあります。

上下の顎の位置がずれることによって起こる受け口などの症状は、乳歯の生えている早い時期からの治療が効果的です。
早い時期に矯正を始めると、顎の成長を適切に誘導しながら治療を進めていくことができるので、永久歯が生えるときにより正しい噛み合わせにできる可能性が高くなります。

不正咬合の予防について

子どもたちの健全な咬合育成を行う歯科医師団体「子どもの咬合を考える会」が推奨する、不正咬合を予防するための「子育ち10ヶ条 ~ 幼児学童期編 ~」をご紹介致します。
(「幼児学童期編」では、乳歯列が完成する3才頃から永久歯列に移行する12才頃までのお子様を対象としています。)

「不正咬合を予防する子育ち10ヶ条」~ 幼児学童期編 ~

  • ❖ 第1条 口を閉じて鼻で呼吸します。

    口呼吸は健康を損なう大きな原因です。
    口が開いて舌が上顎から離れていると、上顎の成長が悪くなり、様々な不正咬合の原因になります。
    寝ている時の口呼吸にも注意しましょう。また、鼻の疾患は放置せず耳鼻科を受診しましょう。

  • ❖ 第2条 舌はいつも上顎につけます。

    口唇を閉じて、舌の先が上の前歯の裏の歯肉(スポット)に軽く付け、舌全体を上顎につけます。
    この状態を習慣化することにより、鼻呼吸がしやすくなります。

  • ❖ 第3条 食事は口を閉じて一口ずつ、左右でバランスよくしっかり噛みます。

    口を閉じてよく噛むことは、顎の発育を促します。
    前歯でかじり取り奥歯でよく噛みます。その時、足底がきちんと着いた状態で食事をすることが重要です。
    足がぶらぶらとしていてはしっかりと噛めません。
    食事中はテレビを消して、背筋をしっかりと伸ばし、まっすぐ前を向きましょう。

  • ❖ 第4条 飲み込むときも口唇を閉じ、舌は上顎にそわせます。

    上下の歯を軽く接触させて下顎を固定し、舌を上顎につけたまま飲み込む正常嚥下では、舌筋の圧力が上・下顎歯列の外側への発育を促します。
    嚥下時、舌を前方に突き出す癖や、下唇を吸い込むような癖は歯並びに悪影響があります。
    改善するにはトレーニングが必要です。

  • ❖ 第5条 頬杖、あご杖をするのはやめます。

    頬杖やあご杖は、頭の重さが、外側から顎を抑え込む力となります。
    習慣になると、歯列が内側に傾き、舌房(舌の部屋) が狭くなり、顎の位置のズレや顎の変形・歯列形態非対称の原因になります。

  • ❖ 第6条 指吸い、爪噛みはやめます。

    指吸い、爪噛みは歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼします。

  • ❖ 第7条 口唇を噛む、巻き込むことはやめます。

    口唇を噛む癖、巻き込む癖は、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼします。

  • ❖ 第8条 背筋を伸ばして、姿勢をよくします。

    猫背は口呼吸や頬杖を誘発します。
    机に向かっている時、ゲームに集中している時など、意識的に背筋を伸ばしましょう。また、足を組むことも避けましょう。

  • ❖ 第9条 寝るときは仰向け寝で寝ます。

    うつぶせ寝、横向き寝は、就寝中に頭部の重さが顎や歯にかかり、顎の発育や歯並びに大きく影響を及ぼします。

  • ❖ 第10条 舌や口唇や顔全体の筋肉のトレーニングをします。

    これら口腔周囲筋の筋力の過不足は、歯列の発育や形態に悪影響を及ぼします。
    トレーニングを継続し筋力のバランスを整えると、口呼吸や嚥下時の悪習癖も正されて良好な発育を促します。
    ※トレーニングの方法はかかりつけの歯科医院にお尋ねください。

お口の定期検診を3~6ヶ月毎に受けましょう

乳歯列期完成期~永久歯列に移行するまでの時期(おおよそ3才~11才頃)は、口腔内も大きく変化を遂げながら成長発育をしていきます。できるだけ永久歯を抜かずにきれいな歯並びにするには、この時期からの適切な口腔管理が必要です。

う蝕や永久歯へ生え換わりの管理はもちろんのこと、歯並びに大きく影響する機能面(呼吸・咀嚼・嚥下・発音)の異常やその他の悪習癖を早期に発見するためにも、3~6ケ月毎に歯科医院で定期健診を受けましょう。

矯正治療の流れ

❖ カウンセリング

Step01

現在のより詳しい状況を知るために、診断に必要な歯の型、顔や口の中の写真、レントゲン写真、その他の診断用資料のための検査を行います。
お口の状態を拝見し、矯正治療の概略や可能性についてご説明します。
納得のいくまでご相談ください。

❖ 診断

Step02

インプラントを埋め込む箇所と口腔内の骨の状態、歯肉・噛み合わせの診察を行います。
レントゲン撮影やCT撮影等を行い、お口の中全体の治療計画を立て、十分に患者様と話し合いをします。

❖ 装着

Step03

装置を取り付けるため、一般的に初めの数回は、少なくとも60分~120分ほどのお時間をお取りしています。

❖ 治療開始

Step04

設置後は、3~6週間に1回のペ-スで通院して頂きます。
治療内容にもよりますが、一回の処置はおおよそ30~50分程度です。
個人によって異なりますが、成人の場合ですと矯正治療終了まで約1.5~2.5年程かかります。

❖ 保定治療

Step05

歯の移動が完了し、希望の位置に歯並びが揃ったところで、矯正期間は終了します。
しかし、移動したばかりの歯は数年かけて定着させないと再び元の場所に戻ってしまいます。
そのため、動かした歯を支える骨や歯周組織が安定するまで、保定装置を装着します。
通院は2~6ヶ月に1回となります。